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保温工事とは、簡単に言ってしまえば、「冷たいものを冷たいまま、熱いものを熱いまま」運べるようにする、“熱を保つための工事”です。
具体的には、水道管や給湯管などの生活配管、暖かい空気や涼しい空気を送る空調用ダクトなどを「保温材」で包みます。管が屋外に出ている場合は、その上から板金でカバーをします(「ラッキング」と言います)。
保温工事=配管
グラスウール取り付け
ラッキング仕上げ
たとえばビルなどでは、冷房の冷たい空気は空調ダクトを通って、各箇所に送られます。その際に「空気の冷たさ」を保てなければ、遠いところでは「冷房の効きが悪い」ということになります。
このように、保温工事は「機器の働きを最大限発揮させる」ために必要不可欠なものなのです。他にも結露を防ぐなどの役目があり、あらゆる建築物に施工されています。
保温工事の目的は、「熱の損失(吸収)を防ぐ」こと。これはつまり、空気や水を冷やしたり、熱したりするためのエネルギーを抑えることになります。
言い換えれば、さまざまなものの「効率を上げる」ということ。たとえば暖房や冷房なら、特定の室温にするための電力が少なくなるので、省エネにつながります
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